富岡高等学校について


 本校は昭和25年に創立された公立高等学校です。校訓として「清く明るく」「広く優しく」「強く正しく」を掲げ,他人を思いやる心や生命を大切にする精神を涵養し,よりよく生きるための知恵を磨き,共に生きる社会づくりに貢献する心豊かな人間の育成に努めています。


双葉地区教育構想


 平成16年9月,財団法人日本サッカー協会(JFA)から福島県に対して,「公立学校と連携して、Jヴィレッジ を拠点に、サッカーのみならず、人間的な教育、論理的思考、コミュニケーションスキル、IT、外国語等総合的な教育を行い、日本サッカーのレベルアップと社会をリードしていく人材の育成を図る」ことを目的とする人材育成プログラムの提案がありました。
 その後,富岡・楢葉・広野各町の教育委員会と各町立中学校、県立富岡高校、福島県及び福島県教育委員会関係者を構成員とする「双葉地区教育構想検討協議会」が設置され,検討が進められてきました。
 その結果,富岡第一中学校・富岡第二中学校・楢葉中学校・広野中学校の4中学校と本校が,教育課程の連携や教員・生徒間の交流等の連携を深める形で,連携型中高一貫教育を実施する「双葉地区教育構想」が策定・実施されることになりました。  このことにより,1学年2クラスの普通科のみであった本校が,平成18年4月の入学生から1学年3クラスの「国際・スポーツ科」と衣替えをし,新たな船出をしました。

◆双葉地区教育構想開始式 平成18年4月8日(土)
 富岡町文化交流センター「学びの森」において,「双葉地区教育構想」開始式が高円宮妃殿下・佐藤栄佐久福島県知事・川淵三郎日本サッカー協会キャプテン臨席のもと挙行されました。
 本校2年生の岸本君と渡邊さんの司会のもと,佐藤栄佐久県知事の挨拶,遠藤勝也富岡町長の挨拶の後,入校生及び在校生代表による抱負の発表がありました。
 記念講演では,福島市出身で日本人初の元アメリカプロバスケットボールプレーヤー萩原美樹子さんに「世界へはばたく−私の挑戦−」と題して講話をしていだたきました。
 明日はいよいよ新生「富岡高等学校」国際・スポーツ科1期生の入学式です。


双葉地区教育構想が目指すもの


 本構想は「国際人として社会をリードする人材の育成」を基本目標とし、従来の固定観念にとらわれることのない独創的な発想と失敗を恐れず果敢に挑戦する勇気と行動力をもって、新しい時代を切り拓く人材の育成を目指すものです。
 その実現のため、中学校3年間と高等学校3年間の教育課程をスムーズに接続するとともに、地域との連携を推進することにより、中高6か年の教育課程の系統性に基づいて、地域と協力して、より効果的で特色のある中等教育を展開しています。


連携型中高一貫教育


 「基礎学力の向上」「豊かな人間性や社会性の育成」及び「地球時代の開拓者に必要な資質・能力の育成」を図るために,連携する中学校と本校が「教科・科目」「特別活動」「総合的な学習の時間「部活動」等で次のような連携を行っています。
1.本校の英語教員が連携4中学校の3年生に英語の授業を行い,学力の向上を図る。
2.本校の福祉の教員が中学校の総合的な学習の時間で福祉の授業を行い,「福祉マインド」の育成を図る。
3.連携中学校と本校の生徒会が一緒に集い,リーダー研修会を行ったり,互いの文化祭に学校や生徒会の活動の様子を書いた壁新聞を掲示したりする。
4.国際的な視野を広げるために,連携中学校と本校ではJICA職員の協力を得て,講演会や国際理解に関する授業を行う。
5.部活動特にバドミントンでは,中学生と本校生が一緒に練習を行い,6年間の一貫したトレーニングを実施する。